三和産業では、外観を整えるバフ研磨と、チタン材に合わせた条件で表面を平滑化するチタン電解研磨を行っています。
チタンは材質グレード、材料ロット、それまでの加工、形状によって研磨後の見え方が変わりやすい素材です。光沢、表面粗さ、清浄性、耐食性のうち、何を優先するかが工程選定の基準です。
外観を重視する場合の確認点は、光沢の強さ、映り込み、研磨目、色調です。写真は照明や撮影角度で見え方が変わるため、お客様側で承認済みの現物や見本があれば、合わせたい面もお知らせください。
数値で管理する場合は、目標Raと測定する面、位置、方向を指定します。チタン電解研磨は微細な凹凸を平滑化するため、研磨材の残留を避けたい部品や、バフが届きにくい形状に向きます。
薬液や真空に触れる環境で使う部品では、用途、接触する物質、使用温度、洗浄の方法が選定条件です。同じ部品でも、液体へ接触する面、真空へ露出する面、外から見える面では必要な仕上がりが異なります。
チタンは活性な金属で、加工中に酸化被膜が形成されやすい素材です。硬度や結晶構造もステンレスとは異なるため、研磨の挙動が読みにくくなります。電解液の組成や処理条件もステンレスとは別に決める必要があり、当社では純チタンとチタン合金で工程を分けます。
Ti 1種、Ti 2種、Ti JIS60種など、グレードによって表面の反応は変わります。同じグレードでも材料ロットや加工履歴によって差が出る場合があるため、当社では規格と材質証明書を確認します。
熱処理を含む加工の履歴によって、表面の反応性は変わります。深いキズや加工痕が残っている場合は、バフ研磨で除去してからチタン電解研磨で仕上げます。
複雑な凹凸、エッジ、内面、深穴では、仕上がりのムラや寸法変化を確認する必要があります。当社では、薄肉部の寸法への影響と処理する面を図面で確認します。
工法に一律の優劣はなく、目的、研磨前の表面、形状、品質基準から選びます。
| 比較項目 | バフ研磨 | チタン電解研磨 | 両者の組み合わせ |
|---|---|---|---|
| 主な目的 | 強い光沢、キズや加工痕の除去 | 微細な凹凸の平滑化、研磨材が残らない表面 | 下地を整えたうえで最終面を仕上げる |
| 向いている状態 | 工具が届く外面、深いキズがある面 | 微細な凹凸、バフが届きにくい形状 | キズがあり、清浄性や平滑さも求める場合 |
| 注意点 | 研磨材の残留、形状変化 | 材質・形状によるムラ、寸法変化 | 工程が増えるため必要な品質を先に決める |
深いキズをチタン電解研磨だけで消すことは難しいため、研磨前の写真が工法選定に役立ちます。詳しくは三和産業のバフ研磨とチタン電解研磨をご覧ください。
三和産業では、山口大学工学部、九州歯科大学、山口県産業技術センターとの産学連携を通じて、チタンの鏡面電解研磨を研究・実用化してきました。当社は日本チタン協会の賛助会員です。
Ti 1種、Ti 2種、Ti JIS60種などの鏡面化に対応しています。板、管、丸棒、薄肉部品では確認する条件が異なるため、材質名、寸法、形状、処理する面をお知らせください。
合金は成分によって、電解液の組成や条件が変わります。当社では、規格、材質証明書、加工履歴、現在の表面が分かる資料を基に対応条件を確認します。詳しくはチタンの材質・形状別の研磨条件をご覧ください。
用途ごとに必要な規格、清浄性、表面粗さなどは異なり、医療用途への適合を研磨方法だけで保証するものではありません。適用する規格、検査する項目、使用条件に沿って評価方法を決めます。
真空へ露出する面や精密機器の部品では、表面粗さ、清浄性、反射、微粒子(パーティクル)など、用途に応じた条件を整理します。内面や複雑な形状は、測定できる位置と目視で確認する位置を分けます。
外観を重視する部品では、光沢、映り込み、研磨目、色調差を見本で共有します。除去するキズ、形状を残したい角部、研磨する隣接面は図面へ記載してください。お客様側で承認した見本と確認条件もあわせてお知らせください。
初めてのグレードや形状では、試作または小ロットで外観、Ra、色調差、エッジ、寸法、処理しない面への影響を確認します。その結果から、許容できない欠点の範囲と、量産時の材料ロットや検査の方法を決めます。
当社では、表面粗さ測定器、カラーレーザー顕微鏡、工業用ビデオスコープ、蛍光X線分析計などを使う検査に対応しています。
対応しています。材質グレード、加工履歴、形状、目標とする鏡面の状態によって、バフ研磨、チタン電解研磨、両者を組み合わせる工程から選びます。
同じ条件では扱いません。純チタンでもグレードによって反応が異なり、チタン合金は成分に合わせた確認が必要です。材質証明書と加工履歴をお送りください。
この工法は微細な凹凸をならすもので、深いキズや大きな段差を除去する処理ではありません。その場合は、バフ研磨などで下地を整えてから仕上げる工程が候補です。
対応できる場合があります。エッジ、内面、深穴などの複雑な形状では、仕上がりのムラや寸法への影響を確認する必要があるため、断面図、寸法、写真を基に判断します。
次の情報を分かる範囲でお送りください。
そろわない項目があっても、材質グレード、形状、処理する面、目的をもとに当社で工程をご提案します。純チタンのほか、チタン合金も対応条件をお答えします。チタン研磨についてご相談ください。
材質・用途・仕上げの目標が決まっていなくても大丈夫です。50年以上の実績をもとに、最適な工法と条件をご提案します。工法選びに迷われている段階でも、お気軽にどうぞ。